長崎のみかん栽培の歴史は実に長く、なんと230年も続いているそうです。
山や丘など急勾配の地形が多く、ほとんどが岩盤質の地盤の長崎は、抜群の水はけの良さを誇るのだとか。
東に大村湾、西に日本海をのぞむ長崎の段々畑には、太陽の光がたっぷりと注ぎ込みます。
更に海からの反射光と、石垣からの照り返しの「3つの太陽」があるといわれており、これらの抜群の日当たりがみかんの美味しさを格段に高めるのだそうです。
また、土にシート(マルチ)をかぶせて水分を抑える「マルチ栽培」は、水分を抑えることでみかんの生命力を高め、糖度を上げる技術で、長崎県の多くの農家さんが実践しているのだそうです。

JA長崎せいひは長崎県の西南部に位置し、3市2町を管轄している農業協同組合です。このJAに、加盟している農家から収穫されたみかんが持ち込まれます。 みかんは糖度11度あれば普通に美味しい、糖度12度は誰もが甘いと感じる高い基準、糖度13度は超高糖度というイメージですが、味ロマンは糖度12度で選別しており、本来は特秀品と呼ばれる最も厳しいくらいの糖度選別を満たしているのだそうです。
収穫されたみかんは全量光センサー検品され、糖度・酸度の基準をクリアしなければ出荷されないのだとか。
「味ロマン」は、この時実は見た目のキズは選別しないとの事。そのかわり味には自信があり！
高い基準で選別された果肉ぎっしりの美味しいみかんが出荷されるので、お値打ち感を感じるはずです。

「豊洲市場ドットコムは、日本全国から青果物を仕入れており、弊社全体で7割を占めます。その中の仕入れ先の1つがJＡ長崎せいひであり、長いお付き合いをさせて頂いております。」
みかんの産地でまず有名な所は、生産量で１番、2番の和歌山県と愛媛県ですが、長崎県は生産量でいうと和歌山・愛媛に続く2番手グループという立ち位置なのだそう。
「しかしながら、土地の条件が良く、腕の良い生産者が日々、栽培の努力を重ねております。」
産地の条件の良さは、園地をみれば一目瞭然。東に大浦湾、西に日本海をのぞむ段々畑は日光以外にも海からの反射光を受けて多くの太陽の光を浴びることができます。
さらに、長い歴史の中で先人の努力によって築かれた石垣は見事の一言。石垣の高い排水効果により、凝縮された甘いみかんになるのだそうです。
また、一層の美味しさを求めて敷き詰めるマルチシートは、手間がかかりますが、多くの生産者が実践しているのだそうです。
「青果業界で15年ほど働いていますが、外皮の選別をしていない（傷が多い）味ロマンを、期待せずに食べました。
一般的に傷の多いみかんは、美味しそうじゃないなと考えますが、私もそうでした。」
しかし実際は凄く美味しい。長崎のみかんは美味しいんだ！と赤羽さんは初めて気が付いたとのことです。